2ヶ月前…。
「赤坂離宮 迎賓館 和風別館 遊心亭」の見学に応募し、当選。
先日の火曜日が「見学日」で、迎賓館西口で義妹夫婦と待ち合わせました。
迎賓館の見学は初めてで、こんなに沢山の見学者がいるのは驚きでした(笑)。
(長い行列)。
この見学会は今年から本格的に始まったモノで、「和風別館 遊心亭 見学」は、ネットで応募し当選しなければなりません。
今年から、見学料も支払うようになりました。
セキュリティチェックをしてもらい、館内へ向かいます。
見学する際は、壁はもちろん! ほとんど触れる事は出来ません。
バックが擦ってもNG!!
唯一触れて良かったのは、階段の手すりのみでした(笑)。
迎賓館のある場所は、かつて紀州徳川家の江戸中屋敷かあったところです。
明治維新以降、我が国は近代国家として成長しましたが、30年経って洋風の東宮御所を新たに建設しようとする気運が起こり、明治32年に着工して10年の歳月をかけて、明治42年に敷地面積117.062平方メートル、建坪5.170平方メートルの赤坂離宮が完成しました。
建物は、幅125メートル、奥行き89メートル、高さ23.2メートルの広大なものです。
建物の構造は鉄筋補強煉瓦造りで、地上2階、地下1階の耐震、耐火構造となっています。
明治時代の建築家 片山東熊の総指揮の下に、当時の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した、日本における唯一のネオバロック様式の西洋風宮殿建築です。
この建物は、昭和天皇や今上天皇が一時期お住まいになった以外、東宮御所としてあまり使用されることはなく、戦後、建物、敷地ともに国に移管され、国立国会図書館、内閣法制局、東京オリンピック組織委員会など国会及び行政の機関に使用されていました。
戦後十数年経って、国際関係が緊密化し、外国の来賓を迎える機会が多くなったきたところ、我が国にはそれに充てる国の施設がなかったため、昭和38年 国の迎賓館を作る方針が立てられ、昭和42年、赤坂離宮を改修して迎賓館に充てることが閣議決定されました。
改修工事は、昭和43年から5年有余の歳月と108億円の経費をかけて行われ、和風別館の建築と合わせて昭和49年に現在の迎賓館赤坂離宮が完成しました。
本館の改修は村野藤吾が、また和風別館は谷口吉郎が設計しました。
開館以来、世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓がこの迎賓館に宿泊し、歓迎行事を始めとして首脳会談、要人との会談、晩餐会の開催など、華々しい外交活動の舞台となっています。
また、先進国首脳会議、日本・アセアン特別首脳会議などの重要な国際会議の会場としても使用されています。
なお、平成21年、創建当時の建造物である迎賓館赤坂離宮の本館、正門、主庭噴水池等が明治維新以降の建造物としては初めて国宝に指定されました。
まずは、本館から。
屋根に注目してみます。
建設前、アメリカに渡っていた影響とも言われています。
兜鎧の武者がいます。
西洋建築の上にはなんとも不気味の思えるくらい(笑)。
よく見ると、「あ」「うん」に造られている事がわかります。
(Blogの記事上、正面からご紹介しましたが、実はこの写真を撮れたのは帰り際の事。
受付を済ませると、裏から入り、本館内を見学します。)
残念ながら、室内の写真撮影は出来ません。
見学出来るのは5部屋と中央階段。
「彩鸞の間」「花鳥の間」「羽衣の間」「朝日の間」「2階大ホール」「中央階段」です。
他には「小ホール」「東の間」があるようですが、通常の見学では上記のみ。
全て海外様式でとても豪華な造りですが、模様のモチーフに「兜鎧」「菊の御紋」「五七桐の紋」が見られたり、京都西陣の美術織物が壁の模様の様に飾られてたりと、洋の中に和を見つける事が出来ます。
正面と同じく違和感を感じますが、日本人の作った西洋建築らしい表現だとも思いました。
時間にして約30分程。
人の流れに任せ、ゆっくり見る事は出来ませんでしたが、当時の日本の頑張りを見る事が出来ました。
お庭へ向かいます。
国宝の噴水や、フォード大統領、エリザベル女王、ゴルバチョフ大統領からの記念植樹を見る事が出来ます。
(エリザベス女王より、ブラウンオーク)。
(左…ゴルバチョフ大統領よりフユボダイジュ 右…フォード大統領よりハナミズキ)。
ここ主庭から、「和風別館 遊心亭」に向かいますが、館内を案内・説明をしてくれる方と、警備員2名と共に向かいます。
この日の最後の組という事もあって、残り時間いっぱいまで時間をかけて説明していただきました。
和風庭園、池の錦鯉、正面玄関と坪庭、盆栽、主和室、待合、即席料理室、茶室。
こちらも館内撮影は禁止されています。
豪華ではありますが、派手な印象は全くなく、京都の迎賓館を見た後では見劣りしてしまうというお話までしていただきました(笑)。
こうなると、京都迎賓館も気になりますよね〜♪
赤坂離宮 迎賓館の見学のおすすめは「2月」なのだそうで、庭に植えられた「紅・白梅」が、見事という事でした。
手前に見える木が「梅」です。
今は更にその奥に建物が見えますが、梅の木の奥の木が成長すれば直視されない空間になるそうです。
和風別館庭に行く場合、こちらのバッチを渡されます。
「五七の桐の紋」。
最後に、正門です。
一番上に「菊の御紋」が。
気になった方は、是非ホームページを検索してみてください。
ムービーも見れますよ(笑)。
オオツカ。