ランチに向かいます。
兄にお願いして予約してもらった「金勇(かねゆう)」さん。
(旧料亭 金勇)。
能代市は米代川の河口の町として発展し、秋田杉の製材を中心とした木材加工の町として栄えました。
明治中期、秋田木材株式会社を設立した井坂直幹が機械製材を導入してから木材加工業は急速に発展し、市内には製材工場が立ち並びました。
製材された材木は国内のみならず海外にまで輸出され「東洋一の木都」と称されるまで発展しました。
昭和12年に建てられたこの建物は、栄華を極めた材木界の迎賓館として、取引先の方々をおもてなしするために建てられました。
天然秋田杉の良材を余すところなく使用した上品な造りが今も見るものを魅了します。
木材加工で栄えた「木都」の栄華を今に伝える貴重な歴史的建築物です。
今は見学会を開いたり、お広間でステージ、ライブを開催したり、お部屋を借りる事ができます。
今回はお部屋を借りて、お弁当をオーダーしました。
(割烹 松風庵 さんの、お弁当)。
ドリンクは別途。
近海の幸が満載のお弁当です。
老舗割烹の松風庵さんは、公園の中の高台にあって、とっても見晴らしの良い大きなお店です。
赤絨毯がひかれている廊下が、特に印象に残っています。
お弁当を食べ終わり、くつろぎタイム(笑)。
写真を撮る為にごろりとして見ました。
丁寧にお手入れされたお庭は、時折スズメが集団でやって来ます。
金足農業の準決勝をしている時間の為、館内は全て貸切状態(笑)。
お隣のお部屋。
ここで特に注目なのは、
天井の杉板です。
一つも節が見当たりません。
あまりにもキレイな木材の為、天井板として使用したそうです。
この大きな木材を運び込み為、道幅を広げる事が出来ない場所では、建ってる家を一部取り壊して運び込んだそうです。
廊下です。
この長い廊下に敷かれた畳は、へりや継ぎ目がありません。
端から端まで、一枚で作り出されています。
豪華!
2階は、ステージ付きの大広間です。
小さい頃、母の勤めていた会社の忘年会がこの場所で行われていた事を思い出します。
このステージで、「どじょうすくい」の踊りを初めて見て、驚いた記憶です(笑)。
ステージの反対側には、
床の間と床柱。
床柱は、十和田湖畔のイタヤカエデで、とても丁寧に磨き上げられています。
見所はこの他たくさん。
本当に素晴らしい、貴重な建物でした。
オオツカ。